私たちの思い

私たちの思い

十分なグリーフケアを通して痛む心をつなぎ合わせることは、壊れた器を「金継ぎ」で修繕することに似ています。

「金継ぎ」とは、日本に古くからある伝統工芸の一つです。壊れてしまった陶磁器を拾い集め、上質な漆を用いて、ひとつひとつを丁寧につなぎ合わせていくのです。そして最後に優しい光を放つ金粉を施し、割れたはずの器を修復します。

金継ぎで修復された器は、その傷の故により美しい姿にかえられます。驚くべきことに、最初にその作品が生み出された時よりも、さらに高価な芸術作品だと見なされ、尊ばれるのです。

この世界にただ一人しかいなかった大切な赤ちゃんを失うとき、人の心は大きな悲しみ(グリーフ)に押しつぶされ、砕かれます。ばらばらになってしまった心のかけらを拾い集めることは、途方もなく長い道のりに感じられます。

しかし、私たちはその道を共に歩ませていただきたいと願っています。なぜならその悲しみは一人で抱えるにはあまりにも大きすぎるからです。

あたたかいケアを受ける中で、人の心は少しずつ癒され、回復に向かっていくことを私たちは信じています。割れてしまった心のピース(部分)を、共に拾い集めましょう。そして、そのひとつひとつを丁寧につなぎ合わせていきましょう。

私たちカウンセラーは悲しみの中にいるお一人お一人に、私たちのできる最善を尽くして寄り添いたいと願っています。